2013年7月22日月曜日

国語が苦手な僕が、どうやって受験に挑んだか

今回は神大の国語対策を書きますが、僕は文系人間でありながら国語が大のニガテだったので、ピンポイントでの対策は書けません。

なので、すこし主旨ははずれてしまうかもしれませんが、どれだけ国語が苦手だったのか、それをどう克服したのかについて書くことにします。


ぼくはとにかく、国語が苦手でした。といっても古文はそれなりに解けて、問題は現代文でした。

学校の試験でも記述問題は特に苦手で、部分点が半分もらえればよいかな、という有様。

長い文章になると、選択問題でも二つに絞って間違える、というようなことが多くありました。
当時は現代文に対して苦手意識が強く、担任も国語の先生で迷惑ばかりかけていました。

幸いにも、高校3年の二学期後半から現代文が分かるようになってきて、センター試験も二次試験も、手応えを感じることはできたのですが、特に「これ」といった裏技はありません。

僕が現代文の勉強法をいま書くとすれば、
①いろんな本を読んで「イマジネーション」を磨く
ことと
②本をしっかりと読み込んで「論理的思考力」を磨く
の二つを挙げます。

まず①についてですが、
大学受験の現代文は、いわゆる「悪文」が多いです。
「悪文」というのは、何が書かれているのかよく分からない文章のことなのですが、正直うって、こんな文章を高校生に読ませる教育の方法が間違っている、とさえ思っています。

ただ、そんなことを言っても始まらないのですが、じゃあどうすればよいか、ということです。
それには「多読をする」ことがまず大事かと思います。
ここでの多読というのは、自分の好きな本(小説や新書)を、とにかく読むことです。
ジャンルや内容も、自分の好きなもので構いません。恋愛小説でも、どこか海外の国についての新書でも、自分の好きな物を読めばいいです。
そして、その際に「想像する」ということを意識して下さい。

これは、文章を読んでいると、その内容が頭にイメージできる、ということです。
「パリのシャンゼリゼ通りを歩いていると…」と書いていると、自分がまさにその通りを歩いているイメージができる。
新書でも、単に文章や単語がわかるのではなく、それらの意味をきちんと理解して、自分でイマジネーションをできるようにしておくと、問題の長文を読むときもあまり抵抗なく読み進めることができると思います。

②ただし、国語の問題は「自分の考えを書くのではない」ということも、また事実です。
すなわち「本文に書かれていることをしっかりと拾う」ことが肝になってきます。
(僕が現代文が解けなかったときは、この肝を理解していませんでした)

なので、①のイマジネーション以上に、「本文に何が書いてあるのか」ということに意識を向けて読み進めることが大切です。
なので精読が大事になってきます。
これには神戸大学(文系-前期日程)を使って、受験向けの文章を読み込んでいきましょう。神大の国語は本格的な記述問題なので、過去問を使うのが一番良いです。

ここでは、イマジネーションを使って「この言葉の意味はこんな感じだな。この文章をイメージするとこんな感じだな」と考えながら、一方で本文に何が書かれてあるかをしっかりと拾っていきます。イマジネーションが大切なのは、悪文には分かりにくい比喩が使われていることも多々あるので、いろんな表現やイマジネーションを知っておいた方が何かと得だからです。

多読と精読を地道にやっていると、徐々に力はついてきます。
逆に言うと、それを毎日少しでも続けていれば、現代文は大丈夫です。
他にも時間を割かないといけない教科はあると思うので、ほどほどにしておくのが一番大事ですね。

そして、問題を解いて分からないことがあれば高校の先生や予備校の先生等、自分が一番信頼できる人に聞きましょう。プロに教えてもらうのが一番の近道です。

それでも、もし「問題集を解かないと不安。何かおすすめの問題集はないの?」ということでしたら、入試精選問題集 7 現代文現代文と格闘するが二強でおススメの問題集です。

ついでに個人的な意見なのですが、よく「現代文対策のために、本を読む際に文の繋がりや論理性、接続詞に注意して新書等を幅広くを読みましょう」と言われることもありますが、僕はこれには反対です。
なぜなら、普通の読書でも「受験」を意識するのは、心理的に負担も大きいですし、純粋に読書を楽しめなくなると思うからです(自分がそうでした)。

受験のために読書をするなら、それこそ赤本を解く時に意識するのがいいと思います。受験は受験、読書は読書と区別して、読書の時は自分の好きな分野を読んで、イマジネーションを膨らますほうが自然に楽しくできるのではないでしょうか。


また、古典の勉強法については、過去のこちらの記事にかいてあるので、そちらも参考にして下さい。


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